ナスの「青枯れ病」と言うのがあります。
ある日、突然、ナスの木がしおれたようになり、しばらくして元気になったかと思うと、またしおれ、それを繰り返してるうちに、隣のナスの木も似たような感じになり、
結局、全部のナスの木が駄目になってしまう病気です。
この青枯れ病、土の中にいる病原菌が原因なのですが、特効薬がないのだそうです。
そして、青枯れ病の菌は、水で移動しやすい
見沼菜園クラブの畑は、元々、田地と言って、田んぼだったところで、地面の下の方に硬盤と言う硬い土の層があって、水が溜まりやすくなっています。
硬盤に溜まった水によって水平方向に青枯れ病の菌が移動しやすいためか、ナスが青枯れ病にかかることが多く、対策に頭を傷めてきました。
水で移動しやすいなら、縦方向に移動すれば、全部流れてなくなるのでは?
実際、水はけを良くすることは青枯れ病予防の基本なのだそうです。
そこで、硬盤破砕と言って、深く耕して、硬盤を砕くことを試みてきましたが、いったん、土の中で繁殖してしまった青枯れ病の菌はそう簡単にはなくならないのだそうです。
このまま、ずっと、ここではナスは育てられないのか?
絶望を乗り越えて、出てきた案が「接ぎ木ナス」の採用です。
接ぎ木ナスと言うのは、他の植物(台木と言います)にナスを接ぎ木したものです。
実は、野菜の土壌病原菌は、特定の野菜の根が出す分泌物が好物なのです。
つまり、ナスの青枯れ病の病原菌はナスの根が出す分泌物が大好き。
そこでナスの根の周りで繁殖するわけです。
では、青枯れ病の菌が好きな分泌物をあまり出さない植物だったら、どうなるか?
好物の分泌物が出てこないので菌は、根の周りであまり増殖しません。
ところが、地上では、接ぎ木されたナスが育って実る・・・これが接ぎ木ナスなのです。
ただし、普通の苗に比べて、接ぎ木ナスの苗はお高いです。(爆)
と言うわけで、今年、高いのを我慢して、初めて採用した接ぎ木ナス、効果バツグン、
猛暑の中、青枯れ病にかからず、ナスを次々実らせてます。
それも、大きくて太いナスを・・・♪
なにしろ、ツギキだけに・・・♫(爆)