春は光、音、気温の順でやってくるのだそうです。
立春は光の春、ドイツでは森の奥で春の魔女が目覚める時、ニッポンでは豆まき・・・♪
とにかく、2月、日が登るのも少しづつ早くなっているので、夜の間に凍結したお野菜の葉が融けて収穫しやすくなるのも早まってきています。
夏の間に茂ったモロヘイヤが枯れたのを刈り倒して、キャベツの上に積みました。
ワラ囲い、ならぬモロヘイヤ囲い・・・

でも、効果はありました。
キャベツは凍ったようになっていますが、葉の細胞が破壊されてしまう事はなく、青々しています。
ついで亀井戸大根の収穫に取り掛かります。
大根は抽根と言って、太った根が地上に出てくると、寒波の影響を受けて凍結、細胞組織が破壊されやすくなります。
亀井戸大根は、その名の通り、江戸時代に江戸の亀戸付近で栽培されていた小ぶりの大根です。
あまり根が大きくならず、抽根の度合いの少ないため、寒波の影響も受けにくいと言う事でしょうか。便利な保温資材がなかった時代の知恵だったのかもしれません。
収穫してみると、根の上の方はやはり寒波の影響を受けているようです。
そこをカットしてみると、

みずみずしい断面が・・・
一本一本が小さい分、何本か詰め合わせてお客さんにお届けすることにしました。
お届け先でお正月早々に会ったきりのお客さんにご挨拶。
「お久しぶりですね。お会いできてよかった」
「でも、お正月にはお会いできましたね。」
「そうですね。」
「そう言えば、今日は旧暦のお正月ですね」
「そうですね。」
「明けましておめでとうございます。」
「今年もよろしくお願いいたします。」
そんなご挨拶をかわして、2月も地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットが
始まりました。